「指・手・手首の不調」は整形外科で改善を目指せます
手は1日の中で最もよく使う器官であるため、体の中でも不調が起りやすい場所でもあります。特に指や手首は痛みが出やすい場所ですが、整形外科で早めの治療を開始しておけば、早い段階で改善を目指せるのです。今回は、指、手、手首に起こりやすい不調と代表的な病気、整形外科における治療についてご紹介していきます。

CHECK!痛みのチェック項目
手のパーツはいくつかのブロックに分かれており、どこに痛みが出ているのかによって対処方法が変わることがあります。
それではまず、ご自身に起こっている痛みのチェックを行ってみましょう。
- 手指の痺れや痛み
- こわばりで手の動きがぎこちない
- 手首の痛み
- 指の曲げ伸ばしで引っ掛かる、指がまっすぐに伸びない
これらが指や手、手首に起こりやすい痛みの種類です。
これらの痛みは、どれか1種類のみ起こることもありますが、複数同時に起こることもあり、特に後者の状態の放置は危険ですので、直ちに整形外科を受診しましょう。
「指・手・手首」よくある症状の原因は何?
指や手、手首はただでさえ酷使されがちな場所で、痛みが出やすい場所です。
また、生活習慣の中の何気ない動作が痛みの原因になっていることもあるのです。
手指や手首の酷使
細かい手元の作業を長時間行う仕事や、重い荷物を運ぶ仕事などは、慢性的な痛みの原因になります。
また、痛みのレベルは症状ごとに異なりますが、悪化するにつれ、痛みだけではなく「指の動きが鈍くなる」「手首を回すと強い痛みが出る」「布巾を絞る際、痛みで手首に力が入らない」といった症状が現れやすくなります。
また、長時間のパソコン業務で手首に振動を与えることも、手指や手首の痛みを引き起こす原因になります。
慢性的な冷えや脱水症状
手に慢性的な冷えが起こっているということは、血液が指の末端にまで行き届かず、それによって手指の機能が弱まることがあります。
つまり、手指の痛みやしびれが起こりやすくなるということです。
また、水分の摂取不足で脱水症状が起こることでも手指の痛みやしびれが起こることがありますが、この状態もまた、血液が指の末端まで行き届かなくなることで起こりやすくなると考えられています。
激しいスポーツや転倒などによる怪我
激しいスポーツや転倒などで起こる事故の代表選手、それは骨折です。
骨折は、骨が激しい衝撃を受けることで起こる怪我で、その場ですぐに骨折だとわかることが多いです。
スマホの長時間操作
スマホ操作というと、指や手首に負担がかかるというイメージが少ないかもしれません。
しかし、スマホの長時間操作が常態化すると、知らず知らずのうちに指や手首に負担がかかり、痛みや病気を引き起こす原因になることがあります。
代表的な病気
- 腱鞘炎
- 関節リウマチ
- 弾発指(ばね指)
- 疲労骨折
整形外科における指・手・手首の治療方法
指や手、手首の不調は生活にダイレクトに影響しますので、気付いた時点で整形外科での治療を開始することが望ましいです。
それでは、整形外科における治療方法をご紹介しましょう。
保存療法または薬物療法
指や手、手首に痛みやしびれが起こった際には、なるべく動かさずに安静に過ごすことを条件として、ストレッチ、筋トレ、腱鞘内ステロイド注射で対応することになります。
なお、腱鞘内ステロイド注射は重度の症状に対して行われることが多く、注射後2~3週間前後で症状の改善が見られることが多いです。
また、ビタミンB群内服薬による血行の促進作用で改善を目指す場合もあります。
装具による患部の固定
手首の腱鞘炎改善は、ひとまず手首を休ませなければなりません。
しかし、どうしても仕事を休めないなどの事情がある場合では、手首用サポーターで固定するなどで対処することがあります。
手術療法
保存療法や薬物療法、注射での対応が難しい場合、または再発を繰り返す場合では、手術で改善を目指す可能性があります。
整形外科の指・手・手首の治療は
こんな方におすすめ
奥山整形外科では、痛みをはじめとする全身の不調に対応しています。
慢性的な不調や違和感、痛みはもとより、スポーツや交通事故などによる突発的な外傷や違和感、痛みにも対応可能です。
違和感や痛みには、放置することで症状が改善されていく種類もありますが、思いがけない疾患によって症状が現れている可能性も否定できません。
特に後者の場合では、放置することで自然治癒することはなく、早期の治療が重要です。
少しでもおかしいと感じたら、迷わず当院にお越しいただき、お悩みをお聞かせくださいね。