予防接種

予防接種とは

予防接種は、インフルエンザのような感染症をはじめとする病気にかかりにくくする役割を持つ注射です。また、予防接種にはさまざまな種類がありますが、すべての予防接種を受けなければならないということはありません。
こちらの記事では、予防接種を受けることの必要性や予防接種の種類、予防接種を受けるにあたっての注意点をご紹介しています。

予防接種の必要性について

予防接種やワクチンという言葉は、私たちが子供の頃から耳にしているため、だいたいどのようなものかを理解している方は多いことでしょう。
では、予防接種とワクチンにはどのような違いがあるかご存じですか?
実は、ワクチンというのは薬剤自体を意味し、予防接種というのはワクチンを接種する医療行為を意味します。
それではまず、予防接種を受ける必要性からご紹介していきましょう。

病気にかかりにくくする

予防接種は、ワクチンを接種することで特定の病気にかかりにくくするという役割を持っています。
それは、ワクチンを体内に取り込むことで特定の病気に対する抗体がつくられるからです。
なお、予防接種を受けたとしても100%病気にかからないということではありませんが、予防接種を受けておけば、病気にかかったとしても重症化を防げるというメリットを得られます。

病気を拡散しないための予防策

細菌やウイルスによる感染のルートは、空気感染や飛沫感染です。
たとえば、病原菌を持っている人が、マスクなしでくしゃみや咳をしたとしましょう。
すると、くしゃみや咳の中に混じっていた病原菌が空気中に飛散し、それを吸い込んだ人が病原菌に感染してしまうリスクが高まるのです。
特に予防接種を受けたいない方が病原菌を吸い込んで感染すると、重い症状が現れることがあります。
一方、予防接種を受けていた方の場合ではすでに体内に抗体がつくられていますので、体内での病原菌の増殖を防げます。
つまり、予防接種を受けておくことが病気の拡散を防ぐ対策になるということです。

予防接種の種類

ワクチンには、生ワクチン、不活性化ワクチン、トキソイドという種類に分解されており、それぞれに異なった方法で処理されています。
しかし、予防接種を受ける際には、ワクチンの種類そのものではなく、どのような病気予防に役立つのか?という点に注意を向ける必要があるのです。
近年では新型コロナワクチンの働きに注目が集まりましたが、ワクチンには古くから用いられてきた定番の種類もあります。
それでは、代表的な予防接種の種類と予防できる病気についてご紹介していきましょう。

インフルエンザ

感染症代表選手ともいえるインフルエンザは呼吸器感染症で、感染すると、38℃以上の高熱や咳、鼻水、強い関節痛や喉の痛みが現れやすくなります。
特に乳幼児や高齢者がインフルエンザに感染すると、重篤な症状が現れやすいといわれています。
つまり、ご家族などに乳幼児や高齢者がいる方は、ご家族全員でインフルエンザの予防接種を受けて、家庭内感染を予防することが大切だということです。

MR混合ワクチン

MR混合ワクチンとは、麻疹(はしか)や風疹に対する抗体を作る薬剤です。
以前では、麻疹や風疹というと子供に多い感染症というイメージがありましたが、近年では成人になってこれらの感染症な感染する方が増えています。
特に妊婦の方がこれらに感染すると、重い症状が現れやすいだけでなく、胎児にも悪影響が及ぶリスクがあるといわれています。
なお、麻疹や風疹に罹った経験がある方は体内に抗体がつくられていますので、予防接種は必要ありません。

肝炎

肝炎の予防接種には、A型肝炎ワクチンやB型肝炎ワクチンが用いられます。
肝炎とは、細菌によって起こる肝臓の炎症で、感染ルートについては肝炎の種類によって異なります。
肝炎の症状は人それぞれで、発症したとしても軽い症状で済む方がいる一方で、重い症状が現れて生命の危機に脅かされる方もいます。
なお、肝炎予防接種は幼少期に受けている方が多いですが、受けていない可能性がある方は、専門医に相談して、受ける方向で検討すると良いでしょう。

おたふくかぜ

おたふくかぜはムンプスウイルスによって感染する感染症で、感染すると耳の下にある唾液腺が大きく腫れあがります。
また、発熱や頭痛、倦怠感などの症状も現れやすいといわれていますので、特に免疫力が弱い乳幼児や高齢者は早めに摂取しておくことをおすすめします。

日本脳炎

日本脳炎は、かつての日本で大流行したとされる感染症ですが、予防接種の普及により、現在では感染症自体、あまり聞かなくなりました。
日本脳炎は蚊を媒介するウイルスですが、人から人へ感染することはありません。
近年では、日本脳炎ワクチンの接種は必要ないとい考え方も広まってきているため、接種を希望する場合には専門医によく相談してから決めると良いでしょう。

RSウイルス

RSウイルスとは、新生児や乳幼児が感染しやすい呼吸器系の感染症で、感染すると重篤な症状を引き起こしやすいといわれています。
つまり、感染しないための対策が何よりも重要だということですね。
また、RSウイルスの予防接種は妊娠中に接種する方法があり、この方法で予防接種を受けておくことで、新生児~生後6カ月頃まではRSウイルスの発症や重症化を防げます。
なお、PSウイルスの予防接種は子供を対象としておらず、妊娠24~36週の妊婦または60歳以上の人を対象としています。

ロタウイルス

ロタウイルスとは、乳幼児の急性重症胃腸炎を引き起こす原因のウイルスとして知られています。
この感染症を発症すると、2~4日間前後下痢や嘔吐が続き、重症化すると脱水症状が起こることもあります。
なお、ロタウイルスの予防接種は生後6週間を目安として摂取できますが、生後数か月間はB型肝炎や小児用肺炎球菌、五種混合ワクチンの接種もありますので、これらの予防接種との同時摂取も考えてみると良いでしょう。

予防接種を受けるにあたっての注意点

予防接種を受ける際には、その前後に注意しなければならないことがあります。

予防接種前の注意点

予防接種前に最も注意しなければならないことは、風邪などで体調を崩さないようにするということです。
特に乳幼児の場合ではちょっとしたことで体調を崩しやすいですので、特に予防接種の予定日の1週間前からは、保護者が注意深く見守ってあげましょう。
なお、大人に関しても接種前には体調を整えておかなくてはなりません。そしてもうひとつ、接種当日には激しい運動をしないように注意しましょう。
また、当日には入浴してもかまいませんが、なるべく摂取部位には触れないよう注意する必要があります。

予防接種後の注意点

予防接種後には倦怠感や微熱が出ることがありますが、これらの症状は予防接種の副反応によるものですので心配はありません。
特に予防接種後30分以内には副反応が出やすいですが、あまりにも強い副反応が出た場合には、予防接種を受けた整形外科に相談してください。
また、特に副反応が出なかったとしても、免疫反応によるだるさなどは起こりやすいですので、なるべく安静に過ごすことを心がけましょう。
特に注意していただきたいのは睡眠不足にならないように注意すると井生ことですが、飲酒によって副反応が強く出ることがありますので、予防接種後数日間は、成るべく飲酒を控えたほうが良いでしょう。

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